はまち日記

教育大学4年生のブログ、卒業研究の記録と雑記

就職活動と教員採用試験の話①

 

 

はまち、、、決断の時────────────

 

 

 

遡ること半年ほど前、某阪府、大学3年・22歳のはまち少年は悩んでいた。

 

 

 

 

「しゅ、しゅうしょく、、イヤーーーーーー!!!!!(ドカーン‼)」

 

                                                            (今週のお題)

 

 

 

 

3月1日は企業の採用情報が解禁される日であり、ジャスティン・ビーバーの誕生日である。

 

 

なんとなくリクナビマイナビを登録していたはまちは、このサービスでテキトーに追加していた「気になる企業」にその日エントリーを一斉送信され、一時的に企業の採用担当から「はまち さん ~」と言い寄られその日から俺の毎日は一変し本当は好きな幼馴染のアイツのことを思いながらもモテる自分に酔いしれる経験ではなく、実際スタート地点に立ったはいいが何をすればいいのかと、かなり焦る状況になった。

 

 

就職するなら3回生のうちから動いておかないと、、、

(こんなセリフを聞いたことがあった気がするが、おれは2018年の4月に大学に入学し、その後すぐ2021年3月に強制転移された不幸な大学1年生なので、おそらく4次元空間をさまよう中聴こえてきた、ある時代の誰かが俺にかけた声に違いない。

 

 

この時点ではまちはインターンシップに3件しか参加しておらず、いずれもこの情勢の中なのでオンライン開催の、会社の雰囲気や周りの応募者の空気感などが掴めないものであった。

 

 

ちなみにその3件の内訳は、アミューズメント機器の設計会社、産業機械の設計(図面書き)会社、国内某自転車メーカーの3つであった。先2つはリクナビを登録した際になんとなく良さげじゃんと感じた企業で、自転車メーカーは僕が自転車屋でアルバイトをしていたことからも興味があり応募していた。

 

 

就職活動について動きはほとんどしていなかったものの、どのような軸で企業を探しているかは決まっていて、それは「自分に技術が身につく仕事」であった。

 

 

インターンシップに参加した3つの企業を例に話すと、アミューズメント機器の設計会社では、電子設計部門という、機器の筐体で使用されている電気・電子回路の基盤作成から動作するためのプログラミング、検証を行うといった、機器に命を吹き込むような工程を担当する部門である。大学でプログラミングに触れた時、自分の思い描いていた動きを小難しい言語を用いて表現できることに感動し、作る側にまわってみたいと思ったのがキッカケである。これなら働きながら回路の知識やコーディングも身につくし、楽しそうじゃんと希望の星(会社)になった。あと会社の理念的なものが「遊び心を忘れないことでいい物が作れる(みたいな)」感じだったのでいいなと思った。(小並)

 

 

2つ目の企業は、実は応募してからあんま良くないかもと思い半ば適当になった。

産業分野で使用されている割と大きめな機械、重機などの設計図面を作る会社だったらしいのだが、私は最初設計の仕事ができると思っていたために齟齬が生まれた。というのも募集の文言に「文系でもOK(こんなノリじゃない)」と書いてあったため、「あれ?設計なのに構造とか強度とかの話出てこないのかな」とか「入ってからしっかり教えてくれるんやろか~」とか思ってたが違ったのだ。そもそもそんな強度の話とか、力学的な知識の素養を必要とするならお前も無理だろ(教育学部)という話なのだが。。。

実際は製造する機械の図面をComputer Aided Designにおこすだけみたいだったのだ。「そらあ知識、要りまへんなあ」という話になり、後日web説明会で内心幻滅したところを悟られない様に振る舞っていた記憶がある。これでは身につくのはComputer Aided Designでの製図が速くなるくらいじゃないか(もちろんそれもスキルだが)と思い、はまち就職本命リストから外れた。

 

 

3つ目企業は自転車メーカーである。といっても母体が幸之助の自転車部門で、たぶん別物の会社になるんやと思う。

前述の通りはまちは自転車屋でアルバイトをしているので、このメーカの自転車は良く知っていた。なんといってもライトが明るい(電機メーカーゆえ)のである(笑)。

国内3台電動自転車メーカーの中で、このメーカーの評判は勤務している店舗では最低である。どこに行くにも坂があるうちの地域では、回生充電の機能があるプリジストンが一強で、電動自転車がハンパなく売れるこの店は、フロンティアDXという最強の電チャリの在庫が多い時には50台近くを抱えているという異例の店舗だった。接客の際にも切り札兼スピードアタッカーをやってくれ、春の入学シーズンではステップクルーズeという男子高校生がよく乗っている車種とともに俺を助けてくれた。

 

 

フロンティア | [街乗り自転車]買い物向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

 

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フロンティアDX(ブリジストン
南大阪の番長

 

ステップクルーズ e | [街乗り自転車]買い物向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

 

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ステップクルーズe(ブリジストン
俺がいま男子高校生に戻ったとして、乗りたい見た目ではない

それに対して幸之助は平坦な街乗りを得意とするシティボーイだったので(メーカによるモータの特性の違い)、うちの町には適さなかった。元々幸之助乗りの人が、訳も分からずそのまま他メーカーを無視し乗り換えるケースか、前かごが樹脂製で網目がない買い物意識のおばちゃんくらいが購入していった。ただビビLという車種は、バッテリ容量もそこそこかつ車体が一般的な電動自転車の平均重量より2kgほど軽いということで、電動初心者のおばちゃんから票を得ていた。(これはわかる)

 

 

【公式】ビビ・L|電動アシスト自転車/自転車|Panasonic

 

 

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ビビL(パナソニック
The おばちゃんの味方

 

自転車の話で永遠に書けそうなのでこの辺は今度にするとして、自転車メーカーで働くことはとても興味があった。アルバイトとして働く中で、車種によって、もっといえば材質や形状によって乗り味が変わる、カスタマイズ性もあり、様々な遊び方がある(電気や)エンジンを必要としない人力の乗り物の楽しさに魅了されていた。これらを作り出す人は、どんな思い・考えで開発に至ったんだろう、色んな加工の技術を知ったり、点検・整備をする店長の姿を見て”技能”をもろに体感し、面白さや奥深さはいくらでもあった。開発者として働いて、内情を知るとともに自分も考える側に回ってみたいと思った。

 

電動自転車を手掛ける3つのメーカーのうち、こことプリジストンはスポーツバイク(ロードレーサー)も作っていてマジのエンジニアなんだよね。(ヤマハはバイクあるけど)ここも開発者として電装系を担当する部門、パーツを担当する部門、フレーム担当する部門、スポーツバイクを推進する事業部門、営業・事務と、はっきり理系の開発部門とそうでない部門が分かれていた。さらに今後自転車でIoTをということで、これからの社会で自転車を通して何か新しい付加価値を考えるような取り組みがあり。僕は設計開発だけでなくこの取り組みにも興味があったので、幸之助は本命くんになっていた。

 

 

(長くなったのでインターンシップの話は割愛します。)

 

 

そもそもなぜ「自分に技術が身につく仕事」で探しているかというと、僕は将来技術の教員として働きたいからだ。(技術が身につくには”技能”が身につくも含まれている)

技術の教員は、何かものづくりに携わってきた経験がある方がいいとなんとなく思ってる人間で、実のところ、就職するか、大工に弟子入りするか、電気工事士として働くかで悩んでいた。「教師になる前に社会に出て働いているといい先生になれるの?」と聞かれたとき、たしかにそんなことはないかとなったが、少なくとも技術の教師として指導する際、何か技能があると示しがつくし、自身に繋がると思う。だから僕は会社で、何かを身に付けながら働く経験をしたいとざっくりと考えていた。。。(何も身につかない仕事なんてないと思うけど、ここでは将来活かせるという意味)

 

 

そんな感じでこの3社に加え、気になる企業に追加されていた会社からのアプローチ(エントリーを受け付けました!)を受け、はまちの就職活動は始まっていくのだが、、、(続く)